ボスです!ごきげんよう。
AI、すごいですよね。盛り上がってますよね。AIバブルの時代ですね。
僕が対話型生成AIと出会ったのは、24年の秋でした。
無料で使えるとのことで、ChatGPTをスマホに入れ、軽く挨拶などしてみたけど、何が出来るのかイマイチわからず。
セールでたくさん買った魚河岸揚げを使った料理を教えて、と聞いたところ
- 魚河岸揚げ丼(!?)
- 魚河岸揚げのサラダ(!?)
- 魚河岸揚げサンドイッチ(!?)
と、魚河岸揚げを知らずに語っているであろうその回答に「こりゃ駄目だ」と見切りを付けてアンインストールをしました。
それからはAIを気にすることもなく年が明け25年4月、とある記事を目にします。
「AIを使ってコーディング」「自動で作らせてペーパーレス化!」「プログラムを知らなくてもシステム開発!」
内容はあまり憶えていないけど、そんな謳い文句だったと思う。ほほうと思い、再度GPTをスマホに入れ、相談しました。
「今、店でやっているこのような人力での作業をスプレッドシートとかを使って自動化出来る?」
GPT「はい、出来ます!」
「君が作ってくれるの?」
GPT「はい、希望の通りに作ります!まずはスプレッドシートを作り、共有URLを私に教えてください!」
おぉ、すごいな、裏側で勝手にやってくれるってことなのか、と共有URLをすぐにGPTに伝える。が、待てども待てどもなんの動きもない。
「なにかをやっている気配がないんだけど、作ってくれてるの?」
GPT「時間がかかります!終わりましたら通知しますね!」
ふむ、そういうものなのか、と一晩放置。
翌朝、通知などは当然来ておらず、スプレッドシートを見てもまっさらの状態。
「なんか作業は進めたの?」
GPT「すみません!私は共有されたスプレッドシートを編集することは出来ません!代わりにスプレッドシートを丸ごと作ってお渡ししますので、お待ち下さい!終わったらお知らせします!」
え、じゃあなんで時間がかかるとか言ったんだ?なんで共有URLを要求したんだ?ちょっと怖いぞGPT。再度、待てども待てどもやはり通知などはこない。「どうなってるの?」と聞いたところ、空っぽのスプレッドシートを送信してきた。
・・・
な、なんだこりゃ。
GPTに「作れる」と言われた時点でサブスクを申し込んでいたのだが、ものすごい後悔をし始めていた。
スプレッドシートがGoogleのサービスだし、ここは一つ、Geminiに相談してみよう。そう思い、事のあらましをGeminiに伝えたところ、どうやら、AIが勝手に共有されたスプレッドシートを編集するようなことは不可能なようで、スクリプトエディタにコードを一つ一つ追加して完成させなければならないようだ。
と言われてもこのとき、なにを説明されているのかが全くわからなかった。こっちはド素人だから、わかりやすく教えてください。そんなやり取りを何度か繰り返し、スクリプトエディタにコードを記載すると、スプレッドシートでこういう機能が使えるのか、と少しずつ知ることとなる。Geminiが考えてくれたコードをエディタに貼り付けると、想定していたものとは違うものばかり量産されるようになる。修正したり機能を詰め込みすぎると、完走する前にAIがぶっ壊れる。
AIに作らせる作戦が、いつの間にか学びの時間になってしまった。

