【千葉県】令和7年国勢調査で人口が初の減少|増加12市と世帯・年齢構成の変化

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千葉県は2026年9月29日、2025年10月1日現在の「令和7年国勢調査」の人口等基本集計結果を公表しました。県人口は625万7,225人で、2020年の前回調査から2万7,255人減少。大正9年(1920年)の第1回調査以降、国勢調査で県人口が減少したのは初めてです。

一方、世帯数は増え、人口が増加した市も12市ありました。「千葉県全体の人口減少」だけでは、県内の地域差や暮らしの単位の変化までは分かりません。この記事では全県の動向を中心に、市町村ごとの増減、世帯と年齢構成、外国人人口を整理し、後半で東葛地域・市川市の7市を比較します。

千葉県は人口減・世帯増へ――まず全県の数字を確認

県全体の人口は2020年の628万4,480人から625万7,225人へ減りました。市町村別資料の表示では0.4%減です。これに対し、世帯数は277万3,840世帯から288万8,950世帯へ、11万5,110世帯増えています。

県全体の指標 2020年 2025年 5年間の変化
人口 6,284,480人 6,257,225人 27,255人減
世帯数 2,773,840世帯 2,888,950世帯 115,110世帯増

人口は住民の人数、世帯数は暮らしの単位を見る指標です。両方の変化を合わせて読むことで、「人は減ったが世帯は増えた」という状況を捉えられます。ただし、世帯数だけから住宅需要や店舗の売上が増えたと判断することはできません。

公表されたのは2025年10月時点の確定値であり、2026年の現在人口ではありません。毎月公表される人口統計などと比べる際は、基準日と集計方法の違いにも注意が必要です。

増加は12市、減少は42市町村――県内でも動きは異なる

人口が増えたのは、千葉市、船橋市、木更津市、成田市、柏市、流山市、八千代市、我孫子市、浦安市、四街道市、袖ケ浦市、印西市の12市です。減少したのは25市・17町村の計42市町村でした。

増加人数では千葉市が1万9,895人で県内最多。増加率では流山市の7.6%が最も高く、印西市も7.5%増となっています。人数と率では目立つ市が異なるため、どちらか一方だけで比較しないことが大切です。

人口増加が目立つ市 増加人数 増加率
千葉市 19,895人 2.0%
流山市 15,237人 7.6%
柏市 8,834人 2.1%
船橋市 8,756人 1.4%
印西市 7,730人 7.5%

減少人数が最も多かったのは市原市の9,627人減(3.6%減)、減少率が最大だったのは芝山町の13.7%減(965人減)でした。銚子市も7,053人減、12.1%減となっています。同じ「人口減少」でも、県内の変化の幅は一様ではありません。

県全体の数字は県内すべての市町村を合計した結果です。県人口が減っているからといって、どの市も減っているわけではなく、増加している市の中でも地区や駅周辺ごとの動きまで同じとは限りません。

世帯は増加、一般世帯の単独世帯割合は39.7%

県全体の世帯数は第1回国勢調査から増加が続いています。今回、一般世帯の1世帯当たり人員は2.12人で、前回より0.10人少なくなりました。人口総数だけでなく、世帯の大きさにも変化が出ています。

県が示す単独世帯の割合は39.7%で、前回から3.4ポイント上昇しました。この割合は一般世帯の家族類型が「不詳」のものを除いて算出した値です。また、65歳以上の世帯員がいる一般世帯のうち、単独世帯の割合は32.6%でした。

人口が減る中で世帯が増え、単独世帯の割合も上がっている点は、県全体の暮らしを考えるうえで重要な変化です。ただし、この県平均を個々の市、学区、商圏へそのまま当てはめることはできません。

年齢構成では子どもの割合が低下、高齢者の割合が上昇

年齢別では、15歳未満の割合は10.7%で前回より1.1ポイント低下し、65歳以上は28.2%で0.6ポイント上昇しました。一方、15歳以上65歳未満の割合は61.2%で0.4ポイント上昇しています。

年齢区分 2025年の割合 前回との差
15歳未満 10.7% 1.1ポイント低下
15歳以上65歳未満 61.2% 0.4ポイント上昇
65歳以上 28.2% 0.6ポイント上昇

15歳以上65歳未満の割合が増えたのは1995年調査以来30年ぶりです。ただし、「割合が上がった」と「人数が増えた」は別の話です。人口総数の変化と区分別の人数を区別して読む必要があります。

年齢別の集計には、回答の「不詳」を一定の方法で補う不詳補完値が使われています。補完後も年齢不詳が残るため、年齢区分の人数の合計は県人口総数に一致しません。割合は年齢不詳を除いて算出しており、丸めにより表示割合の合計が100%にならない場合もあります。

外国人人口は24万人超――国籍別の動きも変化

外国人人口は24万425人で、前回から7万8,078人、48.1%増加し、調査開始以来最多となりました。県人口に占める割合は3.8%です。一方、日本人人口は601万6,773人で、前回から10万5,346人減っています。

県人口総数の減少と外国人人口の増加が同時に起きていることも、全県の動向を見る際のポイントです。ただし、国籍別人口の増減はそのまま転入者数を示すものではありません。

国籍別の増減には今回と同じ補完方法で遡及集計した2020年の値を使っているため、当時の確報値から単純に差し引いた結果と一致しない場合があります。日本人・外国人の別が不詳の人も残り、両者の合計は県人口総数と一致しません。

身近な地域では?東葛・市川の7市比較

県全体の動向を踏まえて、デジラボ周辺の7市も確認します。流山市・柏市・我孫子市は人口が増え、松戸市・市川市・野田市・鎌ケ谷市は減少しました。下表の増減は2020年との5年間の比較です。

市 2025年人口 増減人数 増減率
松戸市 496,374人 1,858人減 0.4%減
市川市 494,354人 2,322人減 0.5%減
柏市 435,302人 8,834人増 2.1%増
流山市 215,086人 15,237人増 7.6%増
野田市 151,004人 1,634人減 1.1%減
我孫子市 131,006人 496人増 0.4%増
鎌ケ谷市 109,081人 851人減 0.8%減

この7市では、人口が減った4市を含め世帯数はすべて増加しています。県全体と同じく、人口と世帯数の動きを分けて読むと、地域の変化をより立体的に捉えられます。

数字の使い方と、今後公表される集計

今回の結果は、県や市町村の規模と変化を知る基礎資料です。地域での暮らしや事業を考える際には、人口総数、世帯数、年齢構成を一緒に見る入口になります。ただし、この比較だけで人口増減の原因を特定したり、住宅需要、学校の混雑、店舗売上を予測したりすることはできません。

県の報道資料では、2026年12月に移動人口の男女・年齢等集計、2027年3月に就業状態等基本集計、同年5月に従業地・通学地による人口・就業状態等集計、同年6月に移動人口の就業状態等集計を公表する予定が示されています。転居や通勤・通学、働き方の内訳は、対応する集計で確認することになります。

5月の速報値から県人口が1,287人少なくなったのは調査票の精査によるもので、その期間に人口が減ったことを示す数字ではありません。統計を比較するときは「調査基準日」「速報か確定値か」「割合の分母」「不詳の扱い」をそろえて確認してください。

公式情報・問い合わせ先

公式情報
問い合わせ 千葉県 総合企画部統計課 人口室
電話 043-223-2223
FAX 043-227-4458

※内容は変更される場合があります。最新情報は上記の公式情報・問い合わせ先をご確認ください。

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