【柏市】柏市場の再整備が次段階へ|イオンモール参画の共同体・三井不動産など3者を事業協力者に選定

周辺地域の暮らし・仕事に役立つ情報

この記事は、地域の皆さまの暮らしや仕事に役立つ情報をお届けする地域情報記事です。

柏市が進める「柏市公設総合地方卸売市場(柏市場)」の再整備と市場用地活用が、民間事業者を交えた具体的な検討段階へ進みます。

柏市は2026年9月3日、柏市場の再整備および市場用地活用事業について、柏フードコネクト事業共同体、三井不動産株式会社、いちごマルシェ株式会社の3者を事業協力者として選定したことを公表しました。

柏フードコネクト事業共同体には、大和ハウス工業を代表者として、イオンモール、久米設計、大和ハウスプロパティマネジメント、三菱HCキャピタルが参加しています。

ただし、今回決定したのはあくまで再整備計画を柏市とともに検討する「事業協力者」です。イオンモールの出店や商業施設の建設、具体的な施設配置などが決定したという発表ではありません。

要点まとめ

項目 内容
対象事業 柏市公設総合地方卸売市場再整備及び市場用地活用事業
選定された事業協力者 柏フードコネクト事業共同体、三井不動産株式会社、いちごマルシェ株式会社
柏フードコネクト事業共同体 代表:大和ハウス工業株式会社
構成員:イオンモール株式会社、株式会社久米設計、大和ハウスプロパティマネジメント株式会社、三菱HCキャピタル株式会社
選考 2026年8月20日に事業協力者選定委員会を開催
協定期間 協定締結日の翌日から2027年11月30日まで
現在の段階 再整備・市場用地活用の具体化に向け、民間事業者と協議を進める段階

イオンモールを含む「柏フードコネクト事業共同体」が選定

柏市が公表した選考結果によると、今回の公募には3者が参加し、プレゼンテーション審査と協議の結果、3者すべてが事業協力者として選定されました。

そのうち「柏フードコネクト事業共同体」は、大和ハウス工業株式会社を代表者とする共同体です。

  • 大和ハウス工業株式会社(代表者)
  • イオンモール株式会社
  • 株式会社久米設計
  • 大和ハウスプロパティマネジメント株式会社
  • 三菱HCキャピタル株式会社

これとは別に、三井不動産株式会社と、卸売市場の運営などを手掛けるいちごマルシェ株式会社も、それぞれ事業協力者として選ばれています。

大型商業施設や不動産開発に関わる企業が複数参加することになりますが、現時点では各社がどの施設を整備するのか、どの企業が最終的な事業者となるのかは決まっていません。

そもそも柏市場では何を再整備する?

柏市場は柏市若柴にある公設の地方卸売市場です。現在の敷地面積は約82,519平方メートルで、青果、水産物、花き、関連事業者などが営業しています。

市場は開設から50年以上が経過し、青果棟や水産棟などを中心に施設の老朽化が進んでいます。その一方で、物流方法や食品流通の変化により、現在の施設規模や動線が実態に合わなくなっていることも課題となっています。

柏市は単純に古い建物を建て替えるのではなく、市場施設を適正な規模へ集約するとともに、余剰となる土地を活用し、新しい企業や施設を誘致する方針を示しています。

市場だけでなく余剰地の「企業誘致」も大きなテーマ

2026年3月に策定された基本計画では、市場施設を集約して生まれるスペースなどを活用し、企業誘致を進めることが盛り込まれています。

狙いは、市場の活性化だけではありません。企業誘致による税収や雇用の増加、市場再整備に伴う市や場内事業者の負担軽減、地域の防災機能強化なども検討されています。

基本計画では、一定の条件を設定した試算として、企業誘致施設によって柏市民の雇用が約1,700人~2,500人増加する可能性も示されています。

ただし、この数字は今後建設される施設や今回選ばれた事業者の計画が確定したものではなく、基本計画策定時の想定に基づいた経済効果の試算です。

「イオンモールが柏市場にできる」と決まったわけではない

今回の発表で特に注意したいのがこの点です。

イオンモール株式会社が共同体の構成員として選定されたことは事実ですが、柏市場への「イオンモール」の出店が正式決定したわけではありません。

今回選ばれた3者の役割は、柏市に対して民間事業者としての専門的な知見や技術、事業手法などを提供し、市場施設の要求水準や企業誘致施設の規模・配置、事業スキームなどを市と協議することです。

したがって、商業施設の名称、店舗構成、施設規模、配置、開業時期などについては、今後の検討を待つ必要があります。

本格的な事業者公募は2028年度を予定

柏市の基本計画によると、2026年度から事業協力者との協議を進め、要求水準書や事業者公募資料などを約2年かけて作成する予定です。

その後、2028年度(令和10年度)に、市場施設の設計・施工・維持管理と余剰地開発を担う事業者を改めて公募する計画となっています。

つまり今回の事業協力者選定は、再整備そのものを発注した段階ではなく、その前段階にあたります。

基本計画では、本格的な事業者選定後、およそ10年をかけながら市場の再整備を進める想定が示されています。

デジラボより

今回のニュースで注目されるのは、イオンモールの名前だけではありません。

大和ハウス工業、イオンモール、三井不動産など、大規模な不動産・商業施設開発の実績を持つ企業が柏市場の将来像を検討する段階から参加することになった点は、再整備計画が大きく具体化する節目といえます。

柏市場は柏の葉エリアや国道16号にも近い広大な敷地を持つため、市場機能だけでなく余剰地が今後どのように使われるのかは、周辺地域の交通や商業環境にも影響する可能性があります。

一方で、現在はまだ事業協力者との検討段階です。具体的な施設内容や出店企業については、今後柏市から公表される情報を確認する必要があります。

問い合わせ先・公式情報

柏市 経済産業部 公設市場
所在地:柏市若柴69-1
電話:04-7131-2620

今後、施設内容や事業者公募、整備スケジュールなどが変更・具体化される可能性があります。最新の再整備状況は柏市公式情報をご確認ください。